プチ科学。直径0.1mmのヒゲの構造(体毛)

毛幹の断面

髭には、硬い毛と産毛の二種類の毛があります。
硬い毛の間に、色素に乏しい直径0.01mm程度のごく細い産毛が分布しています。硬毛は直径が約0.1mmで、色素を有する柔軟な毛皮質の周りを硬いうろこ状の外層(キューティクル)が取り囲んでいます。毛皮質の中心部には、髄質と呼ばれる中心軸があります。産毛は、髄質が無いことを除けば、硬毛とほぼ同じです。成人男性の顔には、6,000~25,000本の円形または楕円形状の硬毛が存在しています。髭が伸びる速さには、かなり個人差があり、また場所によっても異なりますが、24時間に平均0.4mm程度の速さで伸びています。

 

24時間伸ばした髭

また、髭の分布は一様ではありません。最も毛が少ないのは、頬の下側(18~36cm2)の部分で、最も濃密に生えているのは上唇部の上方(75~110cm2)です。一般に、毛は皮膚表面から30~60度の角度で生えています。ほとんどの毛は、皮脂腺と関係しており、毛はそこから分泌される油脂で覆われています。
毛の重要な特性は、水に濡れると柔軟になることです。濡れた毛の強さは、乾燥した毛の強さの1/2~1/3に低下し、これがカミソリ刃を長持ちさせる快適な剃り心地に影響を与える要因となっています。
したがって、髭剃り前の皮膚処理は、シェービングの重要な要素であり、毛の表面を覆っている油脂分を取り除いて、水の浸透を促して毛を柔軟にするといった適切な処理を行えば、快適な髭剃りができるわけです。

皮膚

皮膚の断面

肌は決して滑らかではなく、場所によって弾力も異なります。皮膚は薄い表皮とその下の厚い真皮の二層から構成されており、毛根は真皮の中にあります。表皮は、さらにいくつかの層に分かれています。角質層は常に剥がれ落ちている死んだ細胞から構成されており、水を使うウェット・シェービングは、この死んだ細胞をきわめて効率よく取り除きます。剃り屑を分析してみると、毛とほぼ同量の皮膚屑片が認められます。
新しい細胞は、表皮の下方から増殖して、約10~20日間で皮膚の表面に達します。したがって、私達が目にする皮膚は、生まれてから20日以下のものといえます。