カミソリの種類(両刃・2~5枚刃)と替刃の交換時期

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カミソリの替刃について

カミソリの刃も昔は(両刃)研ぎ直しながら使用していたそうです。冶金技術の発達でステンレス材使用のサビない衛生的な替刃が使われるようになりました。その後も総合的な科学の発展と各メーカーの研究で進歩を続けています。そんな替刃ですがやはり交換が必要です。

替刃の刃先は1インチの約100万分の4の厚さです(新聞の厚さにすると750枚分)。その刃先も3つの面にて構成されており、天より荒研削、細研削、微細研削(刃先)の研削角度により鋭利で耐久性の高い刃先になっており、刃先にスパックリングと呼ばれる硬質金属の層をコーティングし一層の耐久性を有し尚かつポリマーコーティングを溶着し刃と髭の剃る時の摩擦を減らしソフトな剃り味と長切れを同時に得る工夫にしてあります。

ではどの位使用できるか、いつ変えるべきかとなると科学的な数値として出す事は不可能なのですが、メーカー推奨は1週間での交換が望ましいとされております。

影響する要素は下記の通りとされます。

ヒゲには個人差があります

  1. 髭の濃さ、薄さ、硬さ(20,000~25,000本)、太さ、細さ(銅線と同じ太さ0.1~0.3mm)、伸びる速度(年間100~150mm)が人によって違う
  2. 平均して一回の剃る時間 1分~4分間
  3. 髭を剃る回数 100~800回

ヒゲを剃る時の前準備

以下を実践することで、替刃の寿命も変わってきます。

  1. しっかりとヒゲを濡らす
  2. 石鹸やシェービングクリーム・フォームなどを使う
  3. 朝水分をとって20分くらいがベスト

皮膚の弱い人・強い人

肌の敏感な方、丈夫な方は人それぞれでございます。 しっかりとご自分の肌を理解して、きちんとケアをすることをおススメ致します。

日々の体調

その日の体調も大きくカミソリの切れ味を左右します。

まずご自身にあったカミソリを求めてご自身の剃り味感を確認し、刃の寿命を見分けいただく事が最大の要素となります。

筆者(竹内)の場合は、大体2週間に一度の割合で交換しております。皆様も参考にしていただき、より長く替刃が持つ様なシェービングをしていただければと思います。


両刃カミソリ

1900年初めに世界デビューしたジレット発売のセーフティカミソリ。日本名では両刃といい、今では希少なカミソリでもあります。一世紀を超えてもまだ存在する両刃カミソリは安全カミソリの元祖でもあります。しかしながら近年ではカミソリメーカーでも生産を中止しており、少ないメーカーが一部生産をしております。

使用方法は安全カミソリといっても現状のカミソリとは異なりご自身で肌と刃のあたりを調整しながら剃っていきますので熟年の技術も必要とします。カミソリ上部はネジ式で外れるようになっておりカミソリの刃を挟むようにして装着します、そこから刃が出てきますので両側からの刃、両刃となります。

使用方法のアドバイスとしましては、しっかりとヒゲに水分を与えて柔らかくし石鹸などの潤滑剤を剃る箇所に塗り滑りを良くして剃るといいでしょう。お肌が荒れている時のご使用は避けたほうがよいです。

替刃の交換目安ですが、10日~14日間が宜しいでしょう。あくまでも自分自身が実際使用しての見解ですので目安としてみてください。

2枚刃カミソリ

2枚刃の歴史は1970年初めに生産されて世の男性に衝撃を与えたカミソリであります。その前は2枚刃では1枚刃が主流で、深剃りの定義はありませんでした。カミソリの替刃技術が進歩した始まりのカミソリといえるでしょう。

「1枚の刃でヒゲを引っ張りその瞬間に残ったヒゲを剃る」 だからこその深剃り。過去にカミソリメーカーが出したデータによるとヒゲを引っ張ると0.4秒の速さで戻ろうと縮むそうです。最初にあたる1枚目のカミソリでヒゲを切断した瞬間に縮むヒゲを2枚目のカミソリが瞬時に捉えて残りのヒゲを剃り落すのを想像すると、2枚刃のカミソリはトラディショナルならではの良さを体感できる筈です。

昔ながらの2枚刃、このカミソリだからこそのヒゲ剃りの時に感じる「ジョリジョリ」という音若年層の方々にも是非、お試しいただきカミソリの醍醐味を感じていただきたい逸品です。

替刃の交換目安ですが、1日1回の使用で14日~21日間ですあくまでも自分自身が実際使用しての見解ですので目安としてみてください。

3枚刃カミソリ

1998年に発売されたシックプロテクター3Dより3枚刃に進化したモデル。セイフティーワイヤーガード付きの3枚刃 あらゆる角度に替刃部分が可動するのでヒゲを剃る部分をしっかりと捉えます。セイフティーワイヤーガードが横滑りなどのダメージを守ります。 ホルダー本体は指に馴染む部分にラバー素材を使い滑りを抑え、人間工学にも優れたデザインとなっています 

ここは個人の見解ですが、カミソリのヘッド部分が細かいほど動くので取り回しが楽です。今のカミソリに比べると湾曲したデザインなのでちょっと場所をとります。

替刃の交換目安ですが、1日1回の使用で10日~14日間です。あくまでも自分自身が実際使用しての見解ですので目安としてみてください。

4枚刃&5枚刃カミソリ(SCHICK QUATRO シリーズ)

替刃は世界メーカーであるSCHICK QUATRO4,5の2種類の説明です4枚刃にはワイヤーガードが装備されていまして、横にカミソリを滑らしても肌を傷めないうようになっております。5枚刃には着いておりません。双方お好み応じてご使用いただけます。

刃の裏にはトリムカッター(刃)が着いており、もみあげ、眉毛などの細かい箇所を剃るときに使用できます。お客さまからいただくコメントですが、4枚刃はガードが着いているので安心して使えるけど、替刃の上にガードがあるので肌との密着感が薄れ浮いている感じがするとありました。5枚刃はガードがないので、刃が肌に密着するそうです。共に良さがありますので、ご参考にしてみてください。

替刃の交換目安ですが、10日~14日間です。あくまでも自分自身が実際使用しての見解ですので目安としてみてください。

5枚刃カミソリ

替刃上部に3種のジェルプール(肌の体質にあった潤滑剤が装着されておりお好みのフレーバーをチョイス)を選び、シェービングの際に剃ると同時に溶け出すと同時に潤し刃の滑りを良くし肌に可能な限り負担をかけず剃っていきます。

替刃上部のジェルプールボックスは可動式で後ろに倒すと刃部分の上部がカッターとなりもみ上げ、鼻の下などのヒゲを剃ることができます。
HYDRO=水の力 ジェルボックスに水分を含むとジェルが溶け出し滑りをよくして肌をプロテクト。
これぞ「水」の力を応用した最新のカミソリの刃
カミソリ本体を見てみると上部分が2つのパーツに分かれています。車でいうとサスペンションが付いていまして肌のデコボコを察知しながら上下に動作して剃っていきます。思わずグッとカミソリを肌に押し当ててしまったとしてもカミソリがフッと肌に掛かる負担を察知し自動的に逃しながら力を軽減してくれます

替刃の裏部分は刃と刃の隙間が見えます。理由は剃った時に刃に付いたヒゲや泡を素早く水道水が隙間の中を濯げるようにデザインされています。

替刃の交換目安ですが、1日1回の使用で7日~10日間ですあくまでも自分自身が実際使用しての見解ですので目安としてみてください。


この記事を書いた人

master-noriのアバター master-nori カミソリ倶楽部

カミソリ屋4代目。
幼少時代、家族旅行が刃物工場巡りで職人さんのモノ造りの素晴らしさに感銘。カミソリメーカー、ハサミメーカー、包丁、爪のニッパー屋さんと見学させて頂きました。特に印象だったのが刀鍛冶!フイゴで鉄を熱しながら叩く姿は「美」。カミソリの替刃の原料である工場見学で大きな鋼がロール状になるのにも驚きました。
髭とカミソリに関する知識ならお任せください、他、僕の趣味もアップします。

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